ちょっとした何気ない出来事
二週間前くらいの話で、でもずっと頭の中に残っている、たった数分の、ちょっとした何気ない出来事。
あるチェーン店の店員さんの話。私(21歳)のお母さんより少し若いくらい。
変な意味ではないけれど、チェーン店に行く時は無意識にできるだけ無駄のない動きをしようとしている。商品をレジに置いて、店員さんがバーコードを読み取っているうちに素早く財布を取り出し、時間があれば小銭がどれくらいあるか確認、合計金額を聞いたらできるだけ早くお金を支払い、お釣りを受け取ったらスムーズに財布をカバンにしまって、「ありがとうございました」と言いながら商品を受け取ってレジを去る。というスマートな買い物を目指す。
けれど先ほどの私のお母さんより少し若いくらいの店員さんは、スマートな買い物をしなくてもいいような雰囲気があって、私は少しゆったりめに財布を出した。途中で商品をもう一個買いたくなったので取りに行ったけど待ってくれたり、スマホに表示されているバーコードを読み取る時にバキバキに割れた画面を見て「かわいそうに~」と言って場を和ませてくれた。「ありがとうございました」と言いながら商品を受け取ってレジを去る時、とても気持ちが良かった。
それが嬉しかったのでいろんな人にこんなことがあったと話をした。それくらい、私の中には思い出深く残っている。
Yに泊まる人は、旅行や仕事、飲み会でなど目的は様々だけれど、非日常なことには変わらない。Yで過ごす時間はほんのわずかかもしれないけれど、その人が気持ち良く過ごせる空間にできたらいいなと思いながらチェックインをしたり会話をしたり。
あの店員さんのように、ちょっとした何気ない出来事を、こっそり演出していきたいと思う。
かとー
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